五色沼自然探勝路・毘沙門沼周辺

今日は、寒冷前線通過後の強風の中、五色沼自然探勝路・毘沙門沼周辺を歩いてきました。ビジターセンター正午の天気は曇り、気温2.2℃という状況の中でした。昨夜の雨のため、かなり雪が沈んだ状況で積雪は、20~40cmでした。
雪面はやや固くなっていて、防水性のトレッキングシューズか登山靴でロングスパッツを付け、スノーシューを履くのがベストでした。気温はさほど低くありませんでしたが、強風で山鳴りがすごい状況でした。

昔は、防風着と雨具は別々のものでしたが、今日は高機能のレインウエア上下を着れば強風も雨もシャットアウトです。その他、耳までかくれる帽子、手袋も必需品です。水分、行動食(私は小分けの甘納豆を何袋か利用します。)も持ちましょう。

さて今日は強い西風のため、向かい風とならぬよう、柳沼の裏磐梯物産館側から入りました。(↓)

物産館は冬季休業中ですが、奥の入口のトイレと自動販売機は利用できます。
紅白の積雪ポールから階段を下るとすぐ探勝路です。

↓ 探勝路の様子

ツルアジサイのドライフラワーがたくさん落ちていました。

五色沼湖沼群の様子を紹介します。

↓ 青沼

相変わらずきれいな色をしています。

↓ 瑠璃(るり)沼の浮きヨシ群落

尾瀬ヶ原の池塘で有名な「浮島」に近い状況なそうです。

↓ 弁天沼

一部、薄く凍り始めました。

↓ 竜沼

冬以外はほとんど水面が見えませんが、雪上でスノーシュー着用だと、沼の近くまで行けます。毘沙門沼とやや似た暗い青緑色をしていました。

↓ 深泥(みどろ)沼

ヨシが目立たなくなったので、右奥、左奥、手前の三つの部分でできた沼だと言うことが分かります。それぞれ色が違います。

↓ 赤沼

夏~秋はうす青緑色、冬~春は抹茶色の沼ですが、今日は左側が抹茶色、右側がうす青緑色をしていました!

↓ 毘沙門沼

たくさんの人が訪れる東部は、やや暗い青緑色をしていますが、ここ西部は明るい青緑色できれいです。

さて、その他出会ったものですが、今日は雪面が固く動物の足跡は見えませんでした。強風に吹き飛ばされたり、散らばったものなどが目につきました。

↓ オオウバユリ

中の種子は完全に吹き飛んでいました。

↓ ミズメの種子

飛んでいるジェット戦闘機のシルエットのような形をしています。

↓ ニホンリスのマツの種子の食べあと

あるアカマツの周囲のみ、魚のうろこのような形のものが異様にたくさん落ちていました。そしてエビフライかパイナップルのような形のものも落ちていました。松ぼっくりがばらばらにされ、間の種子を食べたのです。

また、よい写真は撮れませんでしたが、水鳥がいくつか見れました。柳沼でマガモ・カルガモ、竜沼でホシハジロ、深泥沼でヨシガモ、毘沙門沼でマガモ・ヒドリガモ・オオバン・ヨシガモ・ホシハジロが確認できました。

今日の気象条件は、決して散策日和とは言えませんでしたが、五色沼湖沼群は、いつ行っても綺麗です。そして、五色沼の表情はいつも違っています。世界のどこにも他にない魅力的な湖沼群です。

皆さんも、天候やコースの状況をよく踏まえたうえで、五色沼湖沼群のすばらしさを感じてください。

◇ターサン◇

※こちらの自然情報はPDFファイルでもご覧になれます。
ダウンロードは五色沼自然探勝路はこちら 毘沙門沼周辺はこちらから

※裏磐梯はツキノワグマの生息域です。まだ冬眠していない可能性もあります。散策の際には、クマ鈴などでクマに人間の存在を知らせてあげてください。
また、近年、イノシシも裏磐梯に生息し始めました。十分注意しましょう。 どちらも目撃したら、ビジターセンターにお知らせください。(電話:0241-32-2850)

※スノーシュー、長靴、クマ鈴をレンタルしています。料金等の詳細はお問い合わせください。