小野川不動滝探勝路

今日は小野川不動滝までトレッキングしてきました。

ビジターセンター正午の気温は7.5℃、積雪145cm、天気は薄曇りでした。

今年の降雪量は平年並みと思っていましたが、現在で積雪145cmとは、例年よりかなり多い状況です。

2~3月が寒かったのでしょうか?

なので、小野川湖はまだ白一色です。(↓)

グランデコへ行く道から左折し登っていきますが、一度除雪はされたようですがまだ車は入れません。(↓)

車道から5分も歩くと、小野川不動滝入口の道標と鳥居がありますが、積雪はまだかなりあります。鳥居は頭をかがめればくぐれるかと思いきや、四つん這いでないと通れない状況でした。(↓)

すぐ、ミズナラの巨木林となります。滝だけでなくここにも神様が宿っているかのような森の雰囲気です。

グリーンシーズンだと階段のやや急な坂を5分ほど登ると、またなだらかな道となり、まもなく不動明王のやしろとなります。道自体はほぼ水平ですが、結構急な斜面を横断します。上からは最近の新雪が転がって来るようで、小さな雪崩のあとのようです。(↓)

なかには、直径30cmのみごとなスノーロール!(↓)

このあたりは動物の足跡の多いところですが、今回はほとんど見あたりませんでした。かわりに植物の種子が多く見られました。

これは、恐竜の足跡のような形のミズメの種子です。(↓)

さて、不動滝に着きましたが、橋の上も積雪が多く、手すりの高さ近くまで雪があるので落下注意です。(↓)

不動滝に近づいたら、静かにそーっと行動しましょう。滝壺の岩陰にオシドリ夫婦がいることが多いのです。(↓)

今回も目撃できました。しかし写真は撮れませんでした。

高さ25mの小野川不動滝の全景です。(↓)

滝の右手の岸壁には、ほぼ水平のすじが見えます。これは西大巓溶岩流の流れたあとです。断面なので流れたあとが見えるのです。滝の浸食作用で滝が上流側に後退したため断面が見えていると思われます。(↓)

真冬だと、滝がかなり凍り、ブルーアイスになりますが、現在、氷はかなり融け、青みがかっている部分は少しだけです。(↓)

今回は、水平なコースが多いのでクロカンスキーで行きましたが、スノーシューやかんじきでもよいと思います。まだまだ服装や装備は冬用そのものが必要です。

また至るところに樹上からの落雪のあとがあり、私の頭にも落雪がありました。厚めの帽子をかぶっていたので事なきを得ましたが、落雪に対する注意もこのコースは必要と思います。

まだ豪雪のなかですが、空の色、雪の締まり具合、ミソサザイの鳴き声などに春を感じるトレッキングでした。皆さんも、手軽なコースではありますが、万一の備えは怠らずに歩いてみてください。

◇ターサン◇

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