秋晴れの10月7日の午後、毘沙門沼を歩いてきました。正午のビジターセンターの外気温は14.3℃と、この季節らしい空気のもとの散策となりました。このところ、紅葉情報の問い合わせが多く、実際のところどうなのか、じっくり見ることも目的に歩きました。

皆さんが歩かれる場合、好天が続いた今日のような日は運動靴等でも歩けますが、基本、山道ですので、トレッキングシューズや飲料水、雨具等の装備は整えたうえで歩いてください。

さてビジターセンター前の緑地のナナカマドは下のような状況で、やや発色が地味で進行も遅いか、と思っておりました。(↓)

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まず毘沙門沼の展望台の写真です。手前の木はカエデ類ですが、色づき始めたのは、右側の木の日当たりのよい上の方のみで、まだ木全体の1割ぐらいです。左側のカエデは、全体的にうす黄色~褐色になっていました。(↓)

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昨年の9月25日の同じ場所での写真は次のようでした。(↓)

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どうも、今年の紅葉の見ごろは確かに例年より遅めのようです。

さて、沼沿いを西に向かって探勝路を進みます。展望台から、39段のコンクリートの階段を下りると、次のような場所になります。左に折れるとボート乗り場で、探勝路は右に進むのですが、いきなり三角の岩が道を塞いでるようにも感じますが、この岩のわきをすり抜けていくのです。(↓)

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ここは明治の磐梯山爆発による岩なだれの現場そのものなのです。その磐梯山と爆裂火口壁も見えてきます。(↓)

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毘沙門沼は、仏様(毘沙門天)の名前の付いた五色沼最大の沼で、とても美しい沼ですが、見る角度によって沼の色がかなり違って見えます。沼のほとりで見るより、高台から見下ろした方が、きれいな色に見えます。木の間ごしに見て、葉っぱとの色のコントラストを楽しむのが、隠れた毘沙門沼の楽しみ方です!最近は葉の緑と沼のトルコ石ブルーに加え、紅葉の赤も加わり、とても素晴らしいです。(↓)

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次は、前とほぼ同じ場所ですが、一層急角度で見下ろしたもので、また色が違って見えます。(↓) こんな楽しみ方はおそらく日本の湖沼のどこにもないのでは?

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さて、毘沙門沼の西の展望台です。広い沼の水面が見えますが、微妙に色が違うのがお分かりでしょうか?

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さて生き物情報です。葉っぱだけでなく、実にも赤いものが目立つようになりました。これはカンボクの実です。(↓)

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こちらはマムシグサの実です。(↓) すごい色です。

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これは、ウルシの葉ですが、緑と赤がまだ入り混じっています。(↓)

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これは、イタヤカエデ(黄)とツタウルシ(赤)の落ち葉(↓)

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さていろいろカラフルなものを見てからシダ類を見ると、依然として力強い緑のままです。まだ光合成をやる気満々?のようです。シダやコケは原始的な植物なので、進化の過程で、季節の変化に対応し生き延びる知恵がまだ備わっていないからでしょうか。(↓)

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このように毘沙門沼は、季節の変化をはじめいろいろなことを感じ、学べる場所です。皆さんも、たとえ何度も訪れているところでも、視点を変えてまた歩いてみてください。必ず新しい発見があるはず。自然の奥深さを感じることと思います。

◇ターサン◇

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※裏磐梯はツキノワグマの生息域です。散策の際には、クマ鈴などでクマに人間の存在を知らせてあげてください。
また、近年、イノシシやサルも裏磐梯に生息し始めました。十分注意しましょう。
どちらも目撃したら、当センターにお知らせください。(電話:0241-32-2850)