10月最初の巡視で、磐梯山に登ってきました。
正午の気温は21.3℃であり、10月上旬としては暖かく感じました。

磐梯山登山は本格的な登山となります。
スニーカーなどでは危険ですので、必ず防水性のハイカットの登山靴を履きましょう。
だいぶ気温が下がってきており、汗による冷えで低体温症になる恐れもありますので、速乾性や保温性のあるアンダーウェアを着用し、フリースなどの防寒着も必ず準備しましょう。
山頂などは風を遮る木がなくより寒く感じますので、ご注意ください。
その他、ザックには上下のレインウェア、ザックカバー、飲み物(冷たいもの、温かいもの両方準備されることをおすすめします)、行動食、救急セット、携帯トイレなども入れ、クマ鈴をつけて登りましょう。
また、朝早くに登り始めるよう時間に余裕を持たせた計画を立てましょう。

さて一昨日は、猪苗代町の翁島登山口から山頂まで登り、猪苗代登山口に下りました。
翁島登山口からのコースは、最初から急登が続く猪苗代リゾートスキー場ゲレンデ横の樹林帯を抜け、標高が高くなるとガレ場を登り、唯一弘法清水を経由せずに山頂にたどり着くコースです。
お手洗いはありませんので事前に済ませましょう。

↓翁島登山口
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↓登山道の様子
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↓ゲレンデを横切る場所から、磐梯山が見えました。
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樹林帯を抜け、展望が見え始めるあたりで、1箇所大きな岩を登る場所があります。
トラロープがありますが、慎重に登りましょう。
ストックはここでは使わないようにしましょう。
その大きな岩を登りきると、猪苗代町の展望が見えますが、僕が見たときは雲海で見えませんでした。

↓大きな岩を登るときは、足場をしっかりと確認して登ってください。
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↓雲海を見られるのも、登山の醍醐味です。
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もう少し登ると、ガレ場に到着し、紅葉が楽しめる標高となりました。
上を向いても横を向いても紅葉が見られ、登ってきた辛さを少し忘れることができました。
あまり景色にとらわれて、足を滑らせたりしないようご注意ください。
このガレ場も急登が続きますので、ゆっくりと紅葉を楽しみながら登りましょう。
また、足元には季節はずれのミヤマキンバイが咲いていたり、ヤマハハコやミネウスユキソウ、イワインチンなどの花も咲いていました。

↓登山道の様子
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↓イワインチン
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↓山の斜面が赤いです。
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ガレ場を登りきると、標高1816mの山頂です。
裏磐梯方面(桧原湖、小野川湖、秋元湖、吾妻連峰など)、安達太良連峰、猫魔ヶ岳方面、猪苗代方面の景色を満喫することができました。
山頂はガイド連れのグループや友人同士、家族での登山客で賑わっていました。

↓猫魔ヶ岳方面(雄国沼は見えません)
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↓安達太良連峰(真ん中より右のピークが安達太良山頂、左の植物が生育していない場所は沼ノ平)
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山頂からは、猪苗代登山口を目指して下山しました。
弘法清水までの登山道は狭く、登山者と下山者で混み合うことがありますので、譲り合いながら歩きましょう。
弘法清水の美味しい水を飲んだり、2箇所の山小屋で記念品を買ったりと、少しのんびりするのも良いですね。
周辺にはお花畑もありますが、今は花はなく紅葉が楽しめます。
お花畑から少し下りると、爆裂火口壁のすぐ横に出ます。
NHKの番組「ブラタモリ」が7月に放送されて以降、特に銅沼とそこからの火口壁が注目されていますが、真横から見る火口壁もとても迫力があります。
いかに128年前の噴火が大きいものだったのかが分かります。

↓ミネカエデの葉がオレンジ色に染まっていました。
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↓お花畑から見た磐梯山
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↓爆裂火口壁。奥には銅沼や桧原湖も見えました。
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様々な景色を堪能したところで、どんどん下りていきます。
爆裂火口壁周辺のガレ場を過ぎると、平坦な樹林帯を抜けていきます。
ダケカンバが多く生育し、シラタマノキやアキグミ、オオカメノキなどの実も見られます。
沼ノ平の景色を堪能するのも良いでしょう。

↓登山道の様子
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↓沼ノ平の様子
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↓アキグミがたくさんなっていました。
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途中、赤埴山(あかはにやま)に寄りました。
赤埴とは赤土を意味し、実際に土は赤茶けた色をしており、これも火山の噴出物だそうです。
また、赤埴山からの磐梯山や櫛ヶ峰、猪苗代町の展望が良いので、お時間に余裕があればぜひ寄ってみてください。

↓赤埴山の赤土
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↓山頂に咲いていたマツムシソウの仲間(タカネマツムシソウ?)
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赤埴山からしばらく下りると天の庭を通過して猪苗代スキー場に到着、そのゲレンデを下りて登山口に到着します。
こちらの登山口には登山届を入れるポストや携帯トイレ回収箱に加え、お手洗いもあります。

↓猪苗代スキー場
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↓猪苗代登山口
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↓登山届を入れるポスト
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磐梯山へは裏磐梯からだけでなく猪苗代からも登ることができ、他のコースとはまた違った魅力があります。
ご自身の経験、体力に合わせて様々なコースを登ってみてください。

◇ろっぴ◇

※自然情報のデータはありません。ご了承ください。

※裏磐梯はツキノワグマの生息域です。散策の際には、クマ鈴などでクマに人間の存在を知らせてあげてください。
また、近年、イノシシも裏磐梯に生息し始めました。十分注意しましょう。
どちらも目撃したら、ビジターセンターにお知らせください。(電話:0241-32-2850)

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