昨日は待望の磐梯山山開きの日、天気は快晴で絶好の登山日和でした。

正午のビジターセンターの外気温は20.4℃と、寒くもなく暑くもなく、さわやかな気候でした。

裏磐梯地区の探勝路の中では、本格的な登山コースです。しっかりした服装や装備、特に、岩だらけ、時にぬかるみ、急傾斜の多い登山道のアップダウンですので、靴はサイズの合ったしっかりしたトレッキングシューズが必要です。水分補給も十分にご留意ください。

私たちは、始めに山開き実行委員のメンバーと共に裏磐梯登山口で登山者を歓迎し、記念ペナントの配布を行いました。この写真では隠れてしまいましたが、旗の後ろには登山届のポストがあります。こちらも忘れずに届け出をお願いします。(↓)

八方台からの登山道は、すぐにブナの純林のなかを進みます。(↓)なだらかな道をエゾハルゼミのさわやかな鳴き声とキビタキの高音の美声を聞きながら気持ち良いスタートです。

しばらくブナの森の中を進むと、旧中の湯温泉にでます。ここで磐梯山の頂上が見えます。(↓)

中の湯を過ぎるとやや傾斜が出てきて登山らしくなります。この間、周辺には、ムシカリの白、ムラサキヤシオの赤紫が彩りを添え、足元にはミヤマスミレなど多くのスミレたちが励ましてくれます。

(↓)ムシカリ(オオカメノキ)

(↓)ムラサキヤシオ

(↓)ミヤマスミレ

しばらく登っていくと、だんだん眺望がきくようになってきます。

桧原湖の全景が目に飛び込んできました。湖の奥やや右(早稲沢方面)の雪山は月山、やや左(桧原本村方面)は朝日連峰です。

まもなく裏磐梯地区のほぼ全景が見えてきました。

桧原湖と小野川湖の間は、流れ山地形のためアカマツの緑が目立ちます。その背後の山は、噴火の影響の受けなかったので明るい緑色の落葉樹の森です。(↓)

高度を稼いでくると、右手に深く切れ落ちた谷をトラバースするように進みます。

登山道の整備がなされているので、危険個所にはロープや鎖が張られています。

ここは、残雪期・積雪期だと滑落しやすい要注意箇所です。(↓ この写真は振り返って写しました。)

トラバースルートが終わるとまもなくお花畑です。ミヤマキンバイが群落をつくっていました。

つづいて、櫛が峯と崩壊壁が見えてきました。崩壊壁は、明治の噴火前まで存在していた小磐梯山の一部で、溶岩の層と火山砕屑物の層が成層構造をしており、成層火山が本当に成層構造をしていることを如実に物語っています。世界的に貴重な光景です。(↓)

いよいよ弘法清水のある小屋まで来ました。山頂近くの清水を飲んであとひとがんばりです。

山頂への道は、背の低い潅木(かんぼく)林のなかに溝のようになった道で、結構な傾斜がゆるみなく続きます。足元だけでなく、頭も木の幹にぶつけないよう注意が必要です。

頂上手前で、大磐梯東壁の垂直の壁を左に見て登ります。左下には1400mクラスの赤埴山を見下ろして登ります。沼ノ平の旧火口も下の方です。

いよいよ山頂! 1816.2m!360度のパノラマです。

次の写真は、山頂の南側。猪苗代湖が大きく見えます。水が張られたばかりの水田も湖の一部のようです。猪苗代湖は、3、4万年前は、こんな大きさだったことが麓の地層からわかっています。

(↓)山頂に憩う登山者とミヤマキンバイの群落

さて、下山は、旧中の湯温泉付近から銅沼~裏磐梯スキー場のコースをとりました。

しばらく急な森の中の道を下ると、湿原のような平坦な場所になります。ここの樹林層は、カバノキ主体の林になり、ところどころに噴火による石も見えます。

ここからさらに下るとようやく銅沼のほとりに出ます。火口底にある沼で、火山性の酸性水がたまったもので、五色沼湖沼群の水源にもなっているようです。ここも絶景です。

銅沼に別れを告げ、なだらかな潅木林を少し進むと、裏磐梯スキー場の上部に出ます。

最後も、裏磐梯地区を見渡せる絶景を見下ろし、スキー場を下るとようやくゴール。少し膝が笑い、足がつりそうになりましたが、大きな充実感のうちに登山を終えることができました。

磐梯山は、深田久弥の日本百名山に選ばれている山です。やはり名山!独立峰の眺望の良さ、麓に広がる湖沼群、火山地形の迫力、ブナの森、野鳥や豊富な植物群・・・。見どころ満載の磐梯山に、皆さんもぜひしっかりした準備のもと、登ってみてください。

◇ターサン・はるるん◇

※こちらの自然情報は、PDFファイルでもご覧になれます。ダウンロードはこちら

※裏磐梯はツキノワグマの棲息域です。散策の際には、クマ鈴などでクマに人間の存在を知らせてあげてください。
また、近年、イノシシも裏磐梯に棲息し始めました。十分注意しましょう。
どちらも目撃したら、ビジターセンターにお知らせください。(電話:0241-32-2850)