ゴールデンウィーク直前の28日、かなり強い雨降り通しの1日でしたが、五色沼探勝路の様子を皆さんにお伝えするべく、裏磐梯高原駅口より歩いてきました。正午の外気温は11.5℃でした。

すぐ現れるのは柳沼と母沼ですが、岩だらけの道です。

この探勝路は、明治の小磐梯山の山体崩壊による岩なだれが山麓をすべるように大量になだれ落ちて旧長瀬川(桧原川)を埋め尽くした時の谷筋とほぼ重なります。ですから小磐梯をつくっていた火山岩がごろごろしているのです。

道は、木道になっているところもあるので歩きにくくはありませんが、本日のような天気だと、水たまりも多く、木道も滑りやすいので、防水性のトレッキングシューズや長靴で慎重に歩いてください。

柳沼を過ぎてしばらく進むと、左手に、植林作業で植生の回復と自然公園化に貢献した遠藤現夢の墓への道が分岐します。分岐点から約350m奥になりますが行ってみました。

奥の大きな自然石の上部に遠藤現夢墓と彫られており、石の下部には別の石に現夢と奥方の戒名が仲良く併記されています。

それにしてもこの自然石、とてつもない大きさです。アンザン岩の巨岩ですが、よく見ると別々な岩石の寄せ集めがまとまって固まったように見える「集塊岩」の産状をしており、これは火山の火道(噴火口とその下の地下のマグマの通り道)付近にあった岩石であることを示しています。たぶん小磐梯の山頂近くからもたらされたものなのでしょう。

さて、生き物の状況ですが、まず、緑が萌えだし、いろいろな花や葉が伸びてきました。

↓ これは、特徴あるムシカリ(オオカメノキ)の葉。なんだか懐かしいです。

↓ こちらは、ヒメイチゲ。シンプルゆえに美しさがあります。

↓ そしてエンレイソウ。ずいぶん早い開花です。

↓ そして、裏磐梯の桜、オオヤマザクラ!(ソメイヨシノは裏磐梯にはあまりありません。)

もう満開です!(拭いても拭いても雨でレンズが濡れ、部分ピンボケ!)

桜やスプリング・エフェメラル(春の林床の小さな花々;「春の妖精」とも言われます)を見るだけでなく、この時期の五色沼探勝路は、まだ樹木の芽吹きが本格的でないため森に沈む沼々が樹木ごしによく見えることが大きな楽しみなのです。

↑ 弁天沼。驚くほど広く優美です。

↑ みどろ沼。いまの時期だと、右奥、左奥、手前とそれぞれ色が違い「三色沼」であることが 分かります。

↑ 赤沼。ほとりにたたずむイタヤカエデの巨木は、この沼ができで間もないころに根を下ろしたのでしょう。きっと。

ゴールデンウィーク直前。五色沼の湖沼群とそこに生きる生き物たちは、まもなく最も輝く季節を迎えます。ぜひ、皆さん、五色沼にお出でください。そして自然の息吹に浸ってください。

そうそう書き忘れるところでした。

もう夏鳥たちがさえずり始めました。キビタキ、オオルリ、クロツグミ(?)。

◇ターサン◇

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※裏磐梯はツキノワグマの棲息域です。散策の際には、クマ鈴などでクマに人間の存在を知らせてあげてください。
また、近年、イノシシも裏磐梯に棲息し始めました。十分注意しましょう。
どちらも目撃したら、ビジターセンターにお知らせください。(電話:0241-32-2850)